絵本の読み聞かせ。どうしたら絵本好きになってくれる?ちょっとしたコツで絵本が好きになる11の方法

先日「絵本の読み聞かせ」がどんな影響を子供に与えるのか、お話ししました。

では、「どんな読み聞かせが良いの?」「コツは?」

お子様によったら、絵本を読もうとすると

「ページをめくってくる」

「興味が無いのか他の遊びをする」

「絵本を破る」

などなど、なかなか素直に読ませてくれずお母様方の悩みの一つとなっているようです。

しかし、ここで「この子は絵本があまり好きではないのだ」と決めかかり、絵本を読み聞かせる事を諦める事は非常にもったいない!!

絵本の読み聞かせには少し、コツがあります^^


1.最初は短めや擬態語・擬音語の詰まった絵本

絵本の中には擬音語、擬態語だけが詰まった絵本がありますよね。

例えば『もこもこもこ』(谷川俊太郎 作)など。


大人から見れば意味の解らない擬音語ばかりが並ぶ絵本に「何が面白いのだ…」と思いがちですが、不思議な魅力の詰まった絵本なのです。


2.赤、青、黄などの原色で配色された絵本

特に0歳の子供はカラフルな原色系の色に反応します。

優しいタッチで描かれていたり、綺麗な絵が描かれた絵本は確かに素敵。私もどちらかと言うと優しい色合いの絵本が大好きです。

しかし、ここが大人と子供の感覚の違うところ。

赤ちゃんの玩具って大体原色を使用されていますよね。それはまだ色彩感覚が未発達であり、原色のはっきりした色に反応しやすいから。

絵本も同じです。なるべく目立った色彩の絵本を選ぶと子供も反応しやすくなり、注目しやすくなります。

0歳から幼児期にかけて、色彩が明確で絵本の内容に沿い、楽しい絵本がお勧めです。

3.物語の内容がなんども繰り返し

例えば桃太郎を例であげます。

キビ団子を持って歩くと犬が出てきます。「桃太郎さん、お腰に付けたきび団子をください。」とお願いして鬼が島へ一緒にお供します。

また歩くと今度は猿が「桃太郎さん、お腰に付けたきび団子をください。」とお願いして鬼が島へ一緒にお供します。

次はキジが同じように…。

子供は繰り返しが大好きです。同じような展開が起き始めると、「次は?」と気になってお話しに入り込みやすくなります。


4.お話しの最中に子供に質問してみたり、内容以外の事を言うのは避ける

ついつい「この子○○してるね~」なんて、お話しの最中に声をかけてしまう事ありませんか?

子供は絵本の中に入り込んで想像の中にいるとき、違う事を話しかけられたらスッと現実に戻ってしまいます。集中力、想像力をせっかく働かせているのに中断されてしまっては意味がありません。読み聞かせ中は書かれている文章以外、極力アドリブは避けるようにしましょう。

また、極力文章の言い回しを変えず忠実に読み、文中のリズムを楽しみましょう。


5.思い切って文を読むのをやめる

絵本の中には文章の無い絵本もあります。

「あかい ふうせん」(イエラ・マリ作・絵)

イラストだけで絵がありません。読み手の創造でお話しを作ったり、眺めたり、読み方は色々です。こういう文の無い絵本は、子供の想像力や発想力を豊かにします。

絵本を触ったり、読んでる途中にページをめくって読ませてくれなかったりしたら、思い切って読むのをやめてみるのもいいかもしれません。

だからって絵本をぱたんと閉じて「おしまい」にするわけではありません。

文のある絵本でも 文章を読まないで、一緒に絵を楽しむのです。

「読み聞かせしなきゃ!」「文を読んであげなきゃ」なんて意固地に読もうとするから苛々が募り、「読めないじゃないの!」と無駄に怒ってしまうのです。

「ここに○○があるね~」「この子泣いてるね~。なんで泣いてるのかな」

充分コミュニケーションが取れますし、イライラ減少にもつながりませんか?


6. 1日最低1冊いつでも!

よく聞くのが「夜寝る前に読んでます。」「時間を決めて読んでます。」

時間のリズムを付けるのに良い事ではあります。読み聞かせをして「もう寝る時間だよ」と知らせるというのも寝かしつけに良い事ではあります。

しかし、子供ってそう親の都合の通りにはいきません。食事中に寝てしまって「あ~、今日は絵本を読んであげられなかった」「今日は忙しくて時間が作れなかった」

絵本の読み聞かせの理想は1日最低1冊。

大人の都合で読む日、読めない日があってはいけません。

だからって「読み聞かせしなきゃ!」って意気込む必要はありません。

絵本は読み手も子供もリラックスして楽しむ事が大切。

絶対この時間にこのタイミングで!なんて意気込む必要はないですし、子供が興味を持った時に読んであげるのが一番ベストです。

同じ絵本でも、どんな短い絵本でも1冊は一冊。時間が無い日は「読まない」ではなく、「短い絵本を1冊」を心がけましょう!


7.キャラクターばかり読まない

我が家の息子はトーマスが大好きでした。だから図書館ではトーマスの絵本ばかり選んできました。しかし、家にはトーマスの絵本はありませんでした。

大好きなキャラクターの絵本は確かに子供の興味を惹きます。

しかし、興味を惹くのはキャラクターであって、言語ではありません。

図書館などで、読んであげるのは子供も喜ぶし良いかと思います。しかし、家にずっとあっては、その絵本ばかりになって他の絵本を見ようとしない場合があります。

「トーマスが好き」それなら「汽車や他の電車が好き?」

では、汽車や電車の絵本も数多く存在します。まずはそういった絵本に目を行かせてみて視野、世界を広げてあげる事も大切です。

自分の興味範囲の内容であればきっとよろこんで耳を傾けるでしょう。


8.子供の名前を主人公にする

大人になっても、本やテレビの登場人物に自分の名前が出ると反応したり、ちょっと親近感が出たりしませんか?

子供は大好きな人に自分の名前を呼ばれることが大好きです。

絵本の中に自分の名前があると、それだけで嬉しいですし、その絵本に親近感を寄せます。物語の中に入り込みやすくなります。

子供の頭の中では絵本の内容の通り、「自分」が物語を展開させていきます。

想像力を高めるにはとても効果的な手法ではないでしょうか。

「ビックパレード」

「恐竜の国のぼうけん」


9.普段から身近な人も本を読む習慣をつける。

子供は周りの人のマネをして成長します。

お兄ちゃん、お姉ちゃんがいらっしゃるお子様であれば実感できるのではないでしょうか。

常に弟妹は兄姉の後を追いかけ、兄姉のやってることに興味を持ち、兄姉の持ってるものを欲しがりますよね。また、親のいう事は聞かなくても兄姉の言う事なら聞くという話もよく耳にします。意味が解っていないでも見よう見まねで挑戦して方法を学びます。

我が家の姉弟でもそうでした。姉は本が大好きで、よく読んでいたのですが、弟は、その隣に座って、絵本を逆さまに持ってながめていました。姉のおかげで本を読む習慣が付き、大きくなった今でも毎日絵本の読み聞かせは欠かせない日課となっています。

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、身近な人誰でもいいのです。

ほんのわずかでも良いですし、何の本でも構いません。雑誌でもなんでも。子供の側で本を読んでいる姿を見る事で子供はマネをして「絵本を読む習慣」を学びます。子供の吸収力は想像以上にすさまじいものです。


10.ゆっくり、あまり抑揚をつけずに

ある程度感情を込めて読むのは効果的ですが、必要以上にトーンや声色を変えたりオーバーアクションをしながら読むことはNG!子供は絵本の内容を聴きながら頭の中で想像を膨らませています。しかし、そこで読み手のリアクションが面白ければ、読み手のリアクションに意識が集中してしまいます。

子供が言葉を理解できるように一つ一つゆっくり丁寧に。そして、静かに優しく語りかけてあげましょう。

解りにくい言葉や、馴染みのない言葉が出てきたら、絵を指差して注意を惹かせるのも良いかもしれません。


11.読み手も楽しむ!

なんとなく、絵本の読み聞かせって義務感でしていませんか?「読んであげる」ではなくて、「一緒に読む」!

簡単なようでちょっと難しくないですか?特に忙しい時に「読んで!」と持ってきた絵本。

絵本の対象は子供だけではありません。

最近は大人用が読む絵本もありますし、子供向けの絵本でも、じっくり見ると新たな発見をしたり、心に沁みる内容だってあります。子供の為に素直で解りやすく書いている故に大人にだって頭に入りやすく、改めて学ばせてくれる内容だってあります。単調な絵本でも、絵や内容にちょっとした癒しやひらめきが隠されています。

大人でも嫌々するより楽しんでする方が良いですよね。誰かが楽しそうに何かをしていたら「何だろう?」と興味を持ちますよね。

子供だって同じ。まして身近な人が楽しそうにしていたら興味を持つ事は自然な流れでは無いでしょうか。

子供はお父さんやお母さん、大好きな人の笑顔がとっても好き!

子供はお父さんやお母さん、大好きな人の感情を敏感に察します。

絵本読み、一緒に楽しみましょう!



如何でしょうか?

参考になるものがありますでしょうか?

子供は実は絵本が大好きなのです。

だって、絵本の中には自分の今いる生活を超えた新たな世界が広がっているのです。子供にとって絵本の世界は冒険の世界です。

お子様とのコミュニケーションの一つとして、絵本の読み聞かせを是非活用してくださいね!



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